ごあいさつ

学校法人親和学園理事長 山根 耕平

130周年を新たな未来へのスタートとして
感謝と共に、さらなる発展を目指してまいります。

親和学園は、今年、明治20年に設立された親和女学校を創始として創立130周年を迎えることができました。創立以来、校祖友国晴子先生の建学の理念及び精神を継承し、現在、親和幼稚園、親和中学校、親和女子高等学校、神戸親和女子大学を擁する総合学園にまで発展して参りました。これも一重に長きにわたる学園関係者及び地域のみなさまのお蔭と心よりのお礼と感謝を申し上げます。

さて、学園では、この130周年という節目の年をさらなる前進と発展の契機と捉え、いくつかの記念事業を行うことといたしました。学園主催の記念式典、記念音楽会、記念誌(校祖友国晴子伝等)、記念作文コンクール、記念講演会、記念募金事業のほか、汲温会(同窓会)主催の行事も予定されています。とくに、記念音楽会では、9月19日に、神戸国際会館で佐渡裕氏指揮による交響曲演奏(兵庫県芸術文化センター楽団)と、その前座として佐渡氏による本学中学校・高等学校・大学・汲温会の楽器部・コーラス部に対する指導も予定されています。生徒・教職員ともども、とても楽しみにしています。みなさまにも、この行事を共に楽しんでいただけるよう祈念しています。

少子化の進行もあり、教育界をめぐる状況にはまことに厳しいものがあります。また、現代は、かつて歴史が経験したことのない不確かで、不安定で、先の読めない時代になりました。しかし、このような時代だからこそ、幼児・生徒・学生の多様な教育ニーズに誠実に応えながら、その教育の質的向上のために改善・改革を推進していく所存です。教職員一同、130周年の記念の年を契機として、新たな未来を切り拓いていきたいと念じています。

今後とも、みなさま方のさらなるご理解とご支援をお願い申し上げます。

末尾になりましたが、皆様方のご健勝とご活躍をお祈り申し上げます。

親和中学校・親和女子高等学校 校長 向田 茂

校訓「誠実・堅忍不抜・忠恕温和」を基本に
さらなる進化を目指し、様々な教育活動に
力を注いでいきます。

本年、親和学園は創立130周年を迎えることとなり、教職員並びに生徒一同、学園を挙げて喜びと感激に浸っているところです。また、私たちは、これまでの輝かしい歴史と伝統を刻んでこられた校祖友國晴子先生を始め、先輩の先生方や卒業生の皆さんに改めて敬意と感謝の意を表したいと思っています。

親和学園の歴史は、1887(明治20)年、神戸元町にあった善照寺の境内において開設された親和女学校から始まったとされています。その後、生徒数の減少で一旦閉校を余儀なくされながらも、校祖先生がそれを再興し、今日の親和学園の礎を築きあげられました。校祖先生は、明治の半ばにあって、早くから女子教育の必要性を説かれ、社会や世界で活躍できるような女性を世に送り出すことを強く望まれていたといわれています。また、校祖先生の教育方針は、自ら寄宿舎に泊まりこんで寝食を共にするという、生徒との同心同行の生活を基盤とするもので、生徒一人ひとりと真摯に向き合うことを大切にする、今日の親和教育の原点がそこに見出されるというものでした。

今、創立から130年の歴史を受け継ぐ親和中学校、親和女子高等学校では、校訓である「誠実・堅忍不抜・忠恕温和」の精神に基づく人間形成を基盤におきながら、時代の要請に応えるべく、学力・国際力・人間力のさらなる進化をめざし、また、それらが調和のとれた成果として結実するよう、さまざまな教育活動に力を注いでいるところです。

今後も、親和学園の教育活動に対しまして、ご理解とご支援を賜りますようお願いを申し上げます。

神戸親和女子大学 学長 山本 裕之

世界を視野に自らの道を切り拓く
人材の育成をめざし、教育、研究、地域貢献の
より一層の充実に努めてまいります。

学校法人親和学園は創立130周年の記念の年を迎えました。1887年、校祖友國晴子先生が親和女学校を開校して以来、教育理念「新しい女性の創造」を掲げ、実践してまいりました。このように記念の年を迎えることができましたのも、学園関係者や地域の皆様のご支援があってのことと深く感謝申し上げます。

創立130周年に際し、本学園ではさまざまな記念事業を予定しております。とくに、世界的指揮者、佐渡 裕氏を迎えての記念音楽会は、出演する学園関係者にとりましても、また聴衆の皆様にも、素晴らしい体験となることでしょう。

創立130周年を迎えた今、あらためて「新しい女性」を考える時期にあると思います。混沌とする世界情勢の中で、理想とする社会はどのようなものかを真摯に考え、自らの生き方を選択していかねばなりません。

学園創立130周年を新たな歴史の始まりととらえ、世界を視野に自らの道を切り拓く人材の育成をめざし、教育、研究、地域貢献のより一層の充実に努めてまいります。

今後とも、皆様のご理解とご支援を賜りますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。

親和女子高等学校 親和中学校
汲温会会長 大利 慶子

親和学園創立130周年を祝して。

母校、親和学園が130周年を迎えられましたことを心よりお慶び申し上げます。
明治20年に親和女学校を開校して以来、明治、大正、昭和、平成とそれぞれ大変密度の濃い激動の時代を過ごして来ましたが、この間に培われた本校の基礎は少しも風化することなく今日に至っていると思います。
校祖友國晴子先生が開校すぐに親元より離れた遠隔地から来ている生徒達のための談話会(土曜会)を開設され大変喜ばれたそうです。それが汲温会の原点です。
校祖先生の理念であります「誠実・堅忍不抜・忠恕温和」の校訓の教えは今なお卒業生一人一人が誇りに思い心に深く浸透し、現在2万人以上いらっしゃる汲温会員はそれぞれの素晴らしい人生を歩んでいます。
校祖先生の理念を先人達が脈々と引き継ぎ、その時代に合わせ必要性に応じて豊かな知識と強い精神力、思いやる謙虚な心を大切にし、これから先150年200年へと歴史と伝統のある母校と汲温会が強い絆で結ばれ、新しい時代に向って進んで行かれる事を願ってやみません。
汲温会では創立130周年の記念行事として平成29年9月7日(木)~平成29年9月12日(火)までさんちかホールにおいて「過去から未来へ、今も受け継がれる親和の心」のタイトルで学園の歴史、年表、開校来の憶い出の品々、活躍する卒業生の紹介等々を展示し、親和学園と汲温会の素晴らしい足跡を内外にアピール致します。どうぞ足をおはこび下さいませ!!

育友会会長 久下 鉄也

更なる未来に向かって。

親和学園の創立130周年を心よりお慶び申し上げます。
当学園の歴史は近代日本の礎が築かれた明治中期に始まり、戦争、風水害・震災等の自然災害、社会情勢の悪化等の幾多の試練を、その時々関係者の皆様の不断の努力で乗り越えて来た結果として今があります。
この節目の年に、親和の今を担う関係者が協力し、記念誌の作成や祝賀行事等を通じて、「来し方~歴史・伝統」を讃えると同時に、これからの「行く末~未来」を考えることは大変意義あることだと考えます。
世界では米国トランプ大統領の自国第一主義の諸政策による混乱や英国のEU離脱問題、国内では超高齢化社会と年金問題、伝統的企業の経営破綻懸念などで、時代は先行きの見えない状況であり、学校を取り巻く環境も日々厳しくなっています。
親和学園が今年を通過点として、「理念を守ること」と「変化に適切な対応を取ること」を両立し、更なる輝かしい未来に向かって、力強く歩み続けられることを祈念致します。
我々保護者も育友会活動を通じ、「生徒第一」の考えの下に、学校の発展を支援して参りたいと考えております。ご協力よろしくお願い申し上げます。