親和中学校・親和女子高等学校

社会人講演会が行われました。【1月24日】

2017.01.25

1月24日(火)7限に、高校1年生、中学3年生、中学2年生を対象として「第4回社会で輝く女性による講演会」を実施しました。

今回は新潮社の編集部の第一線で活躍されている中瀬ゆかり氏を講師にお招きし、『本は人生の扉を開く』と題してご講演いただきました。
講演会では、長年、大手出版社の編集者として携わって、本や『新潮』、『新潮45』などの出版物を生み出してこられた経験にもとづいて、編集者やコメンテイターの仕事や読書の魅力をわかりやすくお話いただきました。

 0124_shakaijin_kouen_001.JPG  

前半は奈良女子大学文学部から編集者になられた経緯から現在のお仕事に至るまでについて話されました。
編集者は作家が何を書きたいのかを知るための"耳が命"。個性豊かな作家と距離を置きながらも、作家に恋し、作家にとって一番の理解者となり、「この人は私のことを一番知っている人だ」と信じてもらえることが大切であることなど、実際の編集者やそのリーダーとしての立場からのお話がありました。

 0124_shakaijin_kouen_002.JPG 

後半では本の良さについて話されました。
電子媒体ではない紙媒体の本は、ページをめくっているときにも読み切った後にも、その"質量"が与える充実感をもち、たった500円のワンコインの文庫本が大きく人生の扉を開く力を持っていることもある。
本との出会いは、ネット上で他人のつけた☆の数で決めるにはあまりにももったいなく、実際に書店に足を運び、誰も評価していないけど自分がドキドキするもの、自分にとっての"ホームラン"になるものをぜひ見つけて欲しい。そして、何が大切かを見抜く目を持ってほしいという熱いメッセージをいただきました。

 0124_shakaijin_kouen_003.JPG

中瀬氏からいただいた言葉は、生徒たちの本に対する見方や考え方を広げていく、大切な一歩を与えてくれたと思います。

 0124_shakaijin_kouen_004.JPG

当日、ご多忙の中、私たちのためにご講演をいただいた中瀬氏には、心より深く感謝申し上げます。
本当にありがとうございました。