親和中学校・親和女子高等学校

社会人講演を実施しました。「型を破るということ。~想いを届ける通訳のスタイルができるまで~」

2020.02.05

通訳者の橋本美穂氏をお招きして,「型を破る ~想いを届ける通訳のスタイルができるまで~」という演題で,講演会を実施しました。


せっかく生きてきたのだから自分の力をもっと自分の力を発揮したい。もっと力試ししたいという思いから,安定した大企業の総合職をやめ,現在,通訳者として第一線で活躍されている橋本美穂氏の熱いパッションが講堂全体に溢れる素晴らしい講演会でした。 

はじめに,橋本氏がご出演された「情熱大陸」の一部を視聴し,通訳のお仕事の裏側や現場を感じたあと,アメリカでの小学校時代,日本での中高時代の学習の様子から大学進学までお話がありました。次に社会人になってから英語が得意だからと社内の国際会議の通訳を依頼されたときに感じた「英語力≠通訳力」の“不思議”を解消するために,通訳の専門学校を通い,通訳には,聞く力,理解する力,記憶力,それを日本語に訳す力,相手に伝える話し方,メモを取る力など,いろんな力が必要であることを知ったこと,そしてたまたま応募したある翻訳コンテストで優勝されたことをきっかけに,「実力を発揮すると評価される」と感じ,もっと自分の力を発揮したいという思いから派遣会社に登録し,その派遣会社の社長から「あなたは絶対に通訳向いている。それを思いっきりやってみないか。」という大切なアドバイスを受け,通訳者の道へ飛び込まれた経緯をイキイキとお話していただきました。

現在,エンターテイメント,金融,畜産,医療,小池百合子氏の会見,伊達公子氏引退会見など多岐に渡る業種の通訳に携われていること,話し手の内容を予測するために専門用語や業界用語のインプットすること,そして,何よりも顧客からリピートされることを大切されていること,さらに,いままでの通訳者にはなかった,その人やキャラになりきること,そのなかには,ご出産と子育てもあったことなど,具体的なエピソードを交えた通訳者としてのご活躍の様子のお話がありました。

最後に,そして進路も英語も答えは1つでなく,自分の感覚を大切にして自分の信念に従ってまっすぐやっていくと周りが認めてくれること。型を破るためには,まず基礎を徹底的に身につけ,たくさんの失敗をし,弱点に気づき,それを徹底的につぶす。その上で,他人との優劣でなく,昨日の自分と競うこと。ルールや慣習を外してみる。そして自分の特色を出し,独自性を追求すること。そして過去の成果にとらわれず次の目標を追うことという熱いメッセージを送っていただきました。

ご多忙のなか,ご講演いただきました橋本美穂氏に心より感謝申し上げます。ほんとうにありがとうございました。


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